目次
①洗濯方法の選択肢
②ケアラベルの記載内容
③繊維の種類
④品物の特徴
⑤分別して洗濯処理
本文
クリーニング工場では、店舗から運ばれてきた品物を、洗濯工程に入る前に、「洗浄前点検」という作業を行っています。
この洗浄前点検の最も重要な目的は、品物に応じて洗濯方法を決定することにあります。
今回はこの洗濯方法の決定について説明します。
①洗濯方法の選択肢
・水洗いかドライクリーニングか
・タンブル乾燥か静止乾燥か
・白物(淡色)か色物(濃色)か
・保護の必要があるか
洗浄前点検では、ケアラベルの記載内容、繊維の種類、品物の特徴などに基づいて、主に上記の4点について判断しています。
②ケアラベルの記載内容
※どちらも可能である場合は繊維の種類、品物の特徴などから判断します。
③繊維の種類
④品物の特徴
ニット(編み物)やひも状の部分がある品物はネットに入れて洗濯します。
ボタンは素材や形状により保護が必要な場合があります。
※女性用の衣類にはデリケートなものが多く、特に気をつかいます。
⑤分別して洗濯処理
以上の点を確認したうえで、「水洗いかドライか」「タンブルか静止か」「白物か色物か」を判断します。この組み合わせだけでも8通りの洗い方が発生します。
さらに特殊な品物は単独で洗濯処理をすることもあります。
ここで誤った洗濯処理を選択してしまうとクリーニング事故につながってしまいます。