目次
①「線あり」の工程
②「線なし」の工程
③どちらが手間?
本文
ズボンのクリーニングを出す場合に、「線ありにしますか?線なしにしますか?」と聞かれた記憶のある方も多いかと思います。
「線」とは、スラックスの中央にアイロンで入れられた折り目のことで、「クリース」のともいいます。
スラックスはほぼ「線あり」ですが、綿パンなどは、人により好みが分かれます。
この線はいったん付けてしまうと完全に消すことは難しいです。ズボンにとっては「線あり」と「線なし」は重要な違いですので、しっかり念押しされることをお勧めします。
洗い・乾燥の終了後、仕上げの工程に入ります。仕上げにはプレス機を使用します。
まず、片方の足の折り目を整えてプレスします。
次に、もう一方の足についても折り目を整えてプレスします。
都合、2回プレスして仕上げ完了です。
※一部、アイロンで補正することはありますが、基本的に機械仕上げです。
洗い・乾燥の終了後、仕上げの工程に入ります。仕上げにはスチームアイロンを使用します。
折り目を付けないようアイロンします。布を折った部分にアイロンをあてないよう気を付けます。
ズボンの置き方を変えて再アイロンです。折った部分にアイロンをあてないのは同じです。
線ありと線なしの違いをお分かりいただけたでしょうか。線ありはプレス機を使えるのに対し、線なしは手仕上げとなります。
なんとなく線ありの方が手間がかかっていると思われるかもしれませんが、実は線なしの方が手間がかかっています。